舟橋一浩

実写版『あしたのジョー』

こんにちは。第二回目も映画の話題です。今回は、現在絶賛上映中の『あしたのジョー』についてです。

イラスト 成沢なぎ画伯

イラスト 成沢なぎ画伯

原作は、今更説明する必要もありませんが、高森朝雄(梶原一騎)・ちばてつやの黄金コンビによる不朽の名作。日本の漫画も星の数ほどありますが、『あしたのジョー』ほど、多岐に渡る方々に読まれ、世代・時代を超えて語られる作品はなかなかありません。私自身も小学生のとき初めて読んで以来、気がつけば中学・高校・留学中とそれぞれの時代に渡って再読してきました。

おそらく、同じような経験を持つ人もたくさんいるでしょう。故に今回の実写化については、懐疑的な原作ファンも多かったのではないでしょうか。昨今の実写化ブームのひとつかなとか。そういえルパン三世も実写化の噂も。前に目黒裕樹さん主演でありましたけど。

今回、主役がジャニーズの山下くん(う~ん?イメージ違うなあ)、力石役は伊勢谷友介さん(力石には華奢じゃないかな・・・)とか、白木葉子役が香里奈(!?)とか。映画館でトレイラーを初めて観たときは、香川照之氏扮する丹下段平のリアルさには驚いてしまいましたが・・・。

などと書いてきましたが、やはり原作ファンとしては、実写版を観ないわけにはいきません。正直、期待をせず映画館の座席に座りましたが、冒頭から高度経済成長期の日本、そして東京の風景が映し出され、ジョーが辿り着くドヤ街へと観客を誘います。BGMはブルースハープの旋律から例の主題歌のイントロへ。この導入の部分で、私はジョーの世界にすっかり入ってしまいました。段平とジョー、そして力石と出逢うシーンなど、原作で描かれている名シーンが次々と出てきます。

圧巻はやっぱりジョーと力石の闘いですが、伊勢谷扮する力石の減量シーンは見応え十分。原作に熱い思いを抱く人々にとって実写映画への評価は様々だと思いますが、あの『あしたのジョー』を映像化した曽利文彦監督の勇気とおそらく今後作られるであろう続編への期待を込めてエールを送りたいと思います。

PS:これから、5度目の『あしたのジョー』再読にチャレンジします。(時間の許す範囲で!)

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